健康な食事と運動習慣は喘息症状の軽減に役立つ研究結果
健康な食事と運動習慣は、喘息症状の軽減に役立ち、人々の生活の質を改善することができると研究は示唆しています。
イタリアの研究者たちは、喘息患者を特定の変化をつけた生活習慣と8週間通常の生活を継続するグループに無作為に割り付けて、その人たちの症状の進行状況を比較しました。
研究の最後に、週に3回エクササイズの授業を受け、タンパク質、果物、野菜の豊富な低GI値の食品を食べるようにしました。その結果、検査対象外の人に比べて喘息の症状が出た人の割合が50%という低い数字になりました。
さらに、両方ではなく運動量または食事のどちらかを改善した患者のうち30%が喘息の症状が改善されました。
コペンハーゲンのBispebjerg大学病院のLouise Toennesenは、「喘息患者は運動に挑戦することで、時に体調を悪化させてしまうことがあります。」と述べています。
「私たちの研究は、肥満でない喘息患者は、計画性のある高強度の運動であれば安心して参加することができます。健康的な食事と運動が患者の喘息症状をコントロールし、より良い生活を楽しむことができるということを提言しているのです。」
「すべての患者が症状に対して上手にコントロールできているわけではなく、生活の質を下げている場合もあります。」
「私たちの研究は、喘息患者は健康的な食事を取り、身体活動ができるよう推奨されるべきだということを示しています。」
低GI食品は、糖質をゆっくりと血液中に放出し、バランスの取れた代謝を維持するのに役立ちます。
合計125人の患者が招待されたミラノの欧州呼吸器学会(European Respiratory Society International Congress)で、この研究結果が発表されました。この研究では、肺機能の明らかな改善は示されませんでしたが、食事と運動の組み合わせが症状のコントロールと生活の質を改善することが分かりました。